この記事は以下に当てはまる人にオススメです。
- 読み終わった本を捨てようと思っている
- 使い終わった教材を処分しようと思っている
- 勉強に使った本や教材がたくさんある
- これまでに様々な勉強をしてきた
- 新たな知識や技術の習得が好き
- これからももっと勉強したい
- 部屋を一気に片付けたい
- いらないものをどんどん捨てていきたい
- 断捨離したい
本記事の内容
- 読み終わった本や教材からまた新たな気づきができる
- つまずいたときに初心に戻れる
- 挫折しそうなときの励みになる
- こんな本や教材は捨ててOK
今回は読み終わった本や教材は捨てずに残すべき理由について話します。
最近は断捨離やミニマリズムといった無駄なものを持たない生き方が広まってきています。
僕も概ねそのような考えに賛成ですし、その方が気持ちよく生きやすいのは間違いないでしょう。
しかし勉強好きな人にとっては安易に読み終わった本や教材を捨てることはおすすめしません。
例えば語学の本、ビジネス書、専門書、技術書といったものです。
これらは使い終わってひと通り内容を理解したとしても残しておきましょう。
その理由についてはこれから解説していきます。
読み終わった本や教材からまた新たな気づきができる
まず、読み終わった本や教材は一度で理解した気になっただけの場合が多いです。
- 英語の文法書や単語帳
- 資格対策の教材(宅建とかFPとか)
- エンジニア向けの技術書
- 起業や副業の解説書
- 文章術などのスキルアップ本
- 健康に関する本
- 趣味に関する実用書
- 質の高いビジネス書
これらは初めて読んだときに得た気づきと、
ある程度成長してからまた読むことで得る気づきが全く違います。
初心者の頃は基本を覚えるだけでいっぱいいっぱいなので細かな部分は読み流してしまうものです。
それが中級者、上級者と成長した頃にまた読むと新たな気づきができます。
- 「この本はこんなことを言ってたのか!あの頃は気づかなかった!」
- 「今になってこの本の言いたいことが分かってきた。」
- 「こんな大事なことをさらっと解説してくれてたのか!」
- 「この本がなぜこの部分を強調しているのか今になって分かった。」
- 「そうか、自分はこれができていなかったんだな。」
- 「ここの補足説明の意味が分かってスッキリした!」
こんな感じで驚きと感動を得られます。
初心者と中級者と上級者では着眼点が違うゆえに同じものを見ても気づきが違うのです。
なぜなら人間の認知は意識したものに集中すると、それ以外の情報は見えなくなるから。
例えば
出産経験のある女性は電車に乗ると車内に妊婦さんが意外と多いことに気づき
「あれ、最近は妊婦さん多いな・・・本当に少子化してるのかな?」
と不思議に思うことがあるそうです。
これは出産経験により「妊娠」というものに意識が向いたからです。
いきなり妊婦さんの数が増えたのではなく、自分が出産する前は「妊娠」に意識が向いてなかったので
妊婦さんが視界にいても気づかない(実質見えていない)という状態だったのです。
もっとシンプルな例を挙げると、青色を意識すると勝手に青色のものが目につきやすくなります。
要するに人間は視界にあるもの全てを認知しているのではなく
視界の中でも意識したものしか見えないのです(これが引き寄せの法則の正体です)。
仮に視界にあるもの全てを認知していたとしたら人間の脳には多大な負担がかかりますから。
これが本を読む上でどう関係するかを説明していきます。
初心者では知識がない分、基礎的な内容に意識が向いているので補足情報や応用は目に入りません。
というかそもそも基礎を理解するだけでいっぱいいっぱいです。
中級者になるとそれなりに知識ができているので基礎は適度に読み流し、
知識の取りこぼしを見つける余裕があります。
そして今持っているひと通りの知識のおかげで分かる内容が目につきます。
ここで得られる気づきはかなり大きいでしょう。
「この前やった内容と昔やった内容はここで繋がっていたのか!」と。
点と点が線で繋がっていく感覚です(僕はここで感動して勉強を楽しむタイプです)。
ONE PIECEで言うと過去の単行本を読んで「なるほどここが伏線だったか!」と気づくイメージです笑
上級者になると自分が人に教える立場になることが多いので
- 「この本ではこういう言い回しで説明しているのか」
- 「この本はあの本よりも丁寧で分かりやすい」
- 「この本は初心者にとって余計な説明が多すぎる」
- 「この筆者はおそらくここが専門分野なんだろうな」
と、教える立場の視点で気づきが得られるようになります。
もし初心者の立場なら同じ本を開いてもこういった気づきはなかったでしょう。
見ているものは同じなのに着眼点や気づきが全く違うという不思議な現象です。
このように本や教材は時が経っても新たな気づきを与えてくれる奥深いものなのです。
捨てることでこれらの気づきを得る機会を失うなんてもったいなく思いませんか?
勉強はすればするほど味わい深くなっていくものなので一度理解して終わりではありません。
つまずいたときに初心に戻れる
本や教材を残しておくべき理由は他にもあります。
勉強や仕事でどうしてもつまずくことが誰だってありますよね。
- 英語だったら「最近はこういう文法ミスを無意識にしてしまいがちだな」
- webデザイナーなら「CSSでこういうときはどんなプロパティを使うんだっけ」
- ITエンジニアなら「このコードをJavaで書く場合はどんな書き方をすればいいんだっけ」
- 宅建なら・・・僕は詳しくないのでゴメンナサイ
といった感じです。
そんなときにネットで調べるのもありですが、過去に使った本を振り返ると
当時学習していたときの記憶が蘇るので覚えたことがリンクしていきます。
また、一度目を通したことがある文章なので初見で文章を読むよりもラクです。
そして何よりも懐かしい気持ちがしていろんなページを読みたくなります笑
こうして知識の曖昧な部分を体系的に学べたり、派生して他の知識も学べるので
より知識を深めたり補強できます。
挫折しそうなときの励みになる
つまずく程度ならまだ問題ありませんが、
あまりにも辛くて挫折しそうなときだってあるはずです。
特にITエンジニアはメンタルを病みやすいです(僕)。
英語に関しても留学を目指す人はTOEFLでしんどい思いをします(早稲田のときの友達が辛そうだった)。
そんなときも過去に使った本や教材を開きましょう。
昔の自分がどれだけ頑張って勉強してきたかを振り返ることができます。
この本で学んできたことは全てこれまでにやり遂げてきたことです。
メンタルが追い込まれて挫折しそうな時はこれまでの勉強に使った本を見ると
- 「自分はこんなに頑張ってきたんだ。」
- 「これだけの量を一生懸命勉強してきたんだ。」
- 「この本のおかげで今の自分がいるんだ。」
と自分を励まし、勇気をもらうことができます。
そう考えたら本は残しておいた方がいいのではないでしょうか。
こんな本や教材は捨ててOK
本を礼賛(らいさん)するようなことばかり言いましたが笑
だからといって本ならなんでも残すべきでもありません。
やっぱりある程度は断捨離した方が良いです。
本記事が学習欲のある人向けなのでそれを念頭においた上で断捨離する(捨てるor売るorあげる)本は以下の通りです。
- 漫画
- 小説
- 雑誌(ファッションは流行り廃りが激しい)
- その他娯楽系(攻略本など)
- 恋愛テクニック系(ネットで調べた方がいい気がする笑)
- インチキな健康法の本(流行りの◯◯ダイエットとか)
- 科学的根拠の乏しい本(スピリチュアル、占い、自己啓発、安っぽいビジネス書)
- 技術のアップデートによって使われなくなった旧式の技術書
- 受験勉強を終えた後のもう使わない参考書(英語の単語帳と文法書は残すといいかも)
- あまりにも初心者向けすぎて内容の薄い本(語学に多い)
これらはもう断捨離対象です。
漫画が好きとか占いが好きなら無理に捨てる必要はありません。
学習意欲の高い人が断捨離するとしたらの話なので漫画好きな方とかは僕を敵視しないでくださいね笑
僕は漫画を読みたいときは満喫に行けばいいじゃん派なのであえて家のスペースを漫画で埋める必要はないと思っています。
ちなみに断捨離とは不要なものを処分するという意味だけでなく、
今後新たに余計なものを増やさないようにする(いらないものを断つ)という意味も込められているので
これから本を増やしたくない方はKindleで本を買うと良いでしょう。
僕は以前までは大量の本を買って読み終えたらまとめてブックオフへ売りに行ってを繰り返していました。
あまりにも本が多かったのでブックオフに向かう途中で紙袋がはち切れて本が飛び出したり、
紙袋を持つ手の指が痛くなったりとしんどかったのですがKindleにしてからそんな悩みがなくなりました。
Kindleの端末さえ持っていればどこに行っても好きな本を読めるのでダンシャリアン(断捨離する人)や
ミニマリストには必須のアイテムではないかと。
僕は常に持ち歩いていて電車の中とか待ち合わせとかの隙間時間に好きな本を読んでます。
Kindleの端末はこちらにリンク貼っておきますね。
ちなみに僕はKindleにしてからはコーヒー飲んで片手に読書できるようになったことで
読書の楽しみが増えました^^
画面を見ているというよりも本の文字を見ている感じで意外と目も疲れません。
断捨離の話に戻りますが、
本は奥深く学べるものだけを残してその他は全て捨てるか売るか人にあげるかしましょう。
僕の場合はブックオフでまとめてさっさと売ってしまいます。
Amazonやメルカリの方が高く売れるかもしれませんが、売るまでの手間と時間の長さを考えると
得られるお金よりも煩わしさの方が大きいでしょう。
そして今後余計な本を増やしたくなければKindle版で本を買うことです。
Kindle版で本を買えば紙の本を定価で買うよりも1割引されているのがほとんどなので(さらに安い場合も)
読書家にとってはこの積み重ねは大きいはず。
まとめ
- 読み終わった本や教材からまた新たな気づきができる
- つまずいたときに初心に戻れる
- 挫折しそうなときの励みになる
- こんな本や教材は捨ててOK
今回は読み終わった本や教材は捨てずに残すべき理由について話しました。
本は先人の知恵が詰まって網羅されている奥深いものなので
人生を豊かにしていく上でうまく付き合っていきたいですね。
読書のテクニックについては以下の2つの記事で話しているのでぜひご覧くださいませ。
どちらの記事も評論文やビジネス書向けのやり方です。
あわせて読みたい
こちらの記事(👇)では知識よりも考え方が大事だと言いましたが、
これは評論文やビジネス書向けのやり方です。
本記事で知識を重視しているのは教材寄りのやり方だからということをご留意ください。
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