こういった疑問に答えていきます。
ちなみにネットワークビジネスは
- MLM(マルチレベルマーケティング)
- NB(ネットワークビジネス)
- マルチ(マルチ商法)
と様々な表記があります。
ネットワークビジネスといちいち書くのも長ったらしいので
分かりやすくMLMに表記を統一していきます。
本記事の結論
MLMはビジネスとは言えない
論理的な理由は後ほど述べていきますね^ ^
この悩みは僕も以前にありましたが
MLMを経験していない人や初めて聞く人にとっては
なかなか答えが出てこないデリケートな問題です。
ネットで調べても誹謗中傷だらけで客観的で論理的な文章がほとんどありませんし
批判的にコメントしている人でも実際はそのMLMをあまり知らないんじゃないかと思われるような文章を書いている人もいます。
やっと良さそうな記事を見つけたと思ったらMLMを否定した後に
「そんなあなたでも稼げるビジネスがこちら」などと怪しいページに誘導される始末w
だからと言って内部を知っているMLMの当事者に聞いたところで「良い」と言われるに決まっているのです。
こんなに当事者とそうでない人との隔たりが大きくて素性が分かりにくいのがMLMなのです。
じゃあ自分で確かめるために直接行く、
というのも人によっては
「知らないうちに洗脳されそう」
「集団でしつこく誘われて、入会するまで帰されなかったら嫌だな」
という恐怖心があります
(実際、後者のケースはMLMに限らず自己啓発セミナーなどでもよくあります汗)。
誘ってきた友達との人間関係もあるしなかなか強気にもなれない問題です。
そんな中、この「世の中にも奇妙な」MLMの実態をお伝えしていきたいと思います。
一応僕のMLMを絡めた経験談を話すと
- アムウェイの中身を理解しているしセミナーや製品などどっぷり浸かっていた経験あり(中島薫も山崎拓巳も知っている)
- MLMの某社でリーダーを経験している(始めて2ヶ月で月10万円の継続的収入を取れるように)
- 営業マン時代に様々なネットワーカーに会っていた
- 様々なMLM会社のトップリーダーと知り合い
- 50社以上のMLM会社の報酬プランを分析済み
我ながらそれなりに良い実績を持っていると思います笑
経験を基に論理的に考察していく話し方をするので誹謗中傷や偏見はありません。
安心して読んでいただければと( ^ω^ )
(ちなみにMLM某社はマイタケで有名なあの会社です)
現在はリーダー経験のあった会社を辞め、
メラルーカという会社の製品を愛用しています(MLMですが集客活動は一切していません)。
さて、前置きが長くなってしまいましたが
タイトルにもある「MLMはビジネスとは言えない」理由について解説していきます。
MLMはビジネスとは言えない
そもそもMLMとは
ここまで話しておいて今さら感ですみませんが^^;
これについて話すとそれだけで記事ができてしまうぐらい長くなってしまうので
MLMをご存じない方は外部サイトになりますが
こちらのページに詳しく載っているのでぜひご覧ください^ ^
ビジネスとは
さて、MLMについて話してきましたが
原点に戻って「ビジネス」と言うものについて見ていきましょう。
まずはウィキペディア先生にきいてみました٩( ‘ω’ )و
ビジネス(英: business)は、経済行為を表す用語であり、狭義から広義まで様々な意味を持っていて、1つの日本語に置き換えて表現することはできない。以下に、ビジネスの代表的な意味を、簡単な表現事例とともに記す。
- 一件あたりの商談、商取引、売買、など(商売)を表すビジネス
- 例 : ビジネスが成立した。
- 仕事や職業、業務などを表すビジネス
- 例 : 私のビジネスは……
- 商業活動や経済活動全般を表すビジネス
- 例 : 昨今のビジネスは…… ビジネス界においては……
広義のビジネスについては次のように表現することが出来る。ビジネスとは営利や非営利を問わず、また、組織形態を問わず、その事業目的を実現するための活動の総体をいう。〜中略〜 個人または法人組織などの事業体がそれぞれの事業目的実現のために、人・物・金・情報などの諸資源を活用して行う活動全体を意味する。
引用元 ウィキペディア
うーん。。。
なんだか抽象的ですね汗
これだけ見ても「ビジネス」という言葉の定義があいまいですよね。
なので多少は僕の解釈が入ってしまうかもしれませんが
製品を流通させる、という点において
ビジネス=商売
としておきましょう。
製品を売るためには時代の変化や市場の動き(消費者の傾向)、競合との違いを見た上で
どう自社の製品を広めていくか考えないといけません。
これがマーケティングです。
マーケティングをもう少し狭めていくと営業になります。
目の前のお客さんに製品を売るためにお客さんのニーズは何かを見つけたり、
表面上のニーズがなければお客さん自身も気づいていない潜在ニーズを探り、お客さんに気づかせてあげます。
こうやって、お客さんが納得した上で買ってもらう(契約をいただく)のが営業です。
この「マーケティング」と「営業」が
製品を流通させるビジネス(商売)の要素になります。
さて、話を戻しますが
MLMはこの「製品を流通させるビジネス(商売)」として成立しているのでしょうか?
以下に続きます。
ネットワーカーの現実
新しい言葉「ネットワーカー」が出てきましたが
MLM(ネットワークビジネス)の会員になり集客活動をしている人を「ネットワーカー」とここでは定義します。
ここで言いたい結論が
ネットワーカーのやっていることが全くビジネスとは言えないということです
(口では「ビジネスビジネス」と自信を持って連呼してきますが^^;)
具体的に見ていきましょう。
まずはマーケティング的視点から。
繰り返しますが、製品を流通させるためには
時代の変化や市場の動き(消費者の傾向)、競合との違いを見た上で
どう自社の製品を広めていくか考えないといけません。
例えばあなたがラーメン屋さんを作るとします。
そうするとまずは地域によってどんな味が好まれるかを調査します。
ラーメンの激戦区といえば高田馬場・新宿・池袋・横浜など挙げられますが
地域によってどんな味が好まれるのかが全く違います。
脂っこい家系や二郎系ラーメンがウケるのか
あっさりした塩ラーメンや鶏ガラスープ系が良いのか
甘めの味噌ラーメンが良いのか
同じラーメンでも傾向が全然違います。
それから競合ラーメン店の値段設定やウリも調査しないといけません。
量がウリか麺がウリか、スープがウリかトッピングのバリエーションや提供の早さがウリか。
また時代によっても昔に流行った味と今流行っている味も違います。
これだけ自社以外のことも調査しないといけないのに
よくいるネットワーカーはどうでしょうか?
自社製品の凄さは語りますがMLMの同業他社(アムウェイにとってはニュースキン・モデーアなど)
については無知です。
市販の洗剤との比較はしますがMLMの他社との比較はまずしません
(そりゃ市販の洗剤よりも原価率が高いのですから市販より質が高くて当たり前です)。
特にアムウェイやニュースキンなどの大手MLM会社のネットワーカーは
MLMの報酬プラン(収入の計算方法)の分類(バイナリー、ユニレベルなど)についても無知であり
そういった教育もされていません。
もっと言えば、入会してくる人の数が増える話をしますが
辞めていったり製品を継続購入してくれなくなったりなどの想定されうるデメリットについての話も一切なく、全てがトントン拍子で理想的な話しかしません。
というか、MLM業界自体も無知なのに知ろうともせずにただひたすら
「うちがスゴイ」
「他はおかしい」
と脳筋的に敵視します。
また、時代にも逆行しています。
景気の良かった昔は金銭的に余裕があったために値段が高くても良いものを求める消費者傾向がありました。
アムウェイやニュースキンなどの製品はまさにそのニーズに合致していたのでかつて広がっていったのです。
アムウェイで年収数千万円レベルの成功者は若くても40代で、大半は50代以降の年齢層です。
しかし現在は景気が悪く金銭的余裕がないために質よりもコスパを求める時代になっています。
だからこそ今はブランド物よりもユニクロが流行っているのです。
少し前はブックオフで中古品を安く買い、今はメルカリで同じように安く買うのがトレンドになっています。
そんな現代に「うちの製品は質がすごいんだよ」とゴリ押しされたところで市販品よりも高価な時点で人はそれを買えません。
しかも最近はMLMを知らない20代が特に狙われており、
彼らは社会的に見てお金をたくさん持つ年齢層ではないのに無理して買っています。
中には借金させて買わせるグループも普通にいます。
さらに言えば今はネット社会なので
調べればアムウェイに入会して正規で買うより
ネット上で誰かが出品したアムウェイ製品を買ったほうが安い場合が多いのです
(大量購入で在庫を抱えさせるグループがいるため余った製品をネットで売る人が多いです)。
そうなるとどんなに製品が良くてもアムウェイに入会して買うメリットがありません。
アムウェイに限らずほとんどのMLM製品はネットで安く買えます。
残念ながらここまでマーケティングを無視しているのがネットワーカーの現実です。
次に営業的視点で見ていきましょう。
MLMを誘われたことがある人のほとんどは経験済みだと思いますが
強引だったり、しつこかったりしませんでしたか?
ほとんどが
「うちの会社は本当にすごいんだよ」
「製品が本当にいい」
「一緒に成功しようよ」
と一方的に押し付けてきます。
相手にとって必要性を感じていないのにゴリ押しで伝えたところで嫌がられるのです。
相手が手荒れが酷くて悩んでいるのであれば
「だったらこの洗剤は手に優しいよ」
「もしかしたらこのクリームで良くなるかも」
というのであれば相手には「手荒れをなんとかしたい」というニーズがありますので
営業という視点で見れば良い勧め方です。
また、相手と話している中で職場での悩みや将来への不安などが聞き出せたら(営業ではうまくこういった話に誘導するのがプロです)
「だったらすごく面白い話があって・・・」
「私も同じように悩んでいたんだけど最近こういう勉強をしていて・・・」
と持っていければ相手も話を聞く姿勢ができます。
このように営業は相手視点で話さないといけません。
ゴリ押しの営業はドン引きです。
あなたを誘ったネットワーカーはあなた視点で提案してくれましたでしょうか?
少なくとも
「しつこい」
「めんどくさい」
「うっとおしい」
と思ったのであればそれは営業として最悪です。
所詮は自社の自慢話をするだけの自己満営業でしかないのです。
人の話を聞かずに一方的に自社の自慢をしてくる保険営業マンや不動産営業マンと同じです。
MLMはビジネスだと言う人の意見
ここまでボロクソに言ってしまいましたが
MLMの仕組み自体がマーケティングの一つだとして学術書に書かれています。
本によっては「Amazonと並ぶダイレクトセリング」だとか。
確かにそうですね。
僕もその本を持っていましたしマーカーで引いて人に見せていました。
しかしあくまで理論上はビジネスではありながら
前述のネットワーカーの実態や会社内でのセミナー教育を見ると
明らかにやっていることはビジネスではなくただの押し付けに過ぎないのです。
また、彼らはよく
「偏見を持たずに話を聞くことは大事だよ」
と言いますが
彼らに他社MLMの話を偏見なく素直に聞いてもらえるかと言えば経験上NOです。
聞く耳を全く持たず、聞いたとしても批判ばかりしてきます。
自分達ができてもいないのに立派なことを自分に都合の良いように振りかざしてきます。
結局、そういう教育を受けてしまったからなのです。
理論がどうであれ、実態がそれに伴っていなければ何の意味も持ちません。
結論
以上の点において
「MLMは根本的にビジネスとは言えない」
と言えます。
少し流れをおさらいすると
MLMは「(製品を流通させる)ビジネス」であるとされている
↓
製品を流通させるためには「マーケティング」と「営業」が必要
↓
MLMのネットワーカーは「マーケティング」も「営業」も無視するどころか逆行している
↓
MLMは根本的にビジネスとは言えない
と言うことです。
かなり論理的に話を噛み砕いたので
今回は長文になってしまいましたが
少しでも理解してくださると幸いです^ ^
MLMを偏見なしに論理的にどう良くないのかを聞くことが
日常ではなかなかないので新鮮だったのではないでしょうか?
批判的な文章になってしまったかもしれませんが
僕自身も一応MLMの製品を愛用はしているので製品愛は強いです笑
ただ、集客活動しているネットワーカーのことはどうしても好きになれないので
(成功しているネットワーカーの知り合いはいますが彼らは成功するだけの理由があって品があります)
「そんなのビジネスではないよ」と言いたくてまとめさせていただきました_φ( ̄ー ̄ )
またMLM関係の記事を書こうと思っているのでぜひまたお読みください♪
〜後述〜
MLM勧誘されることに悩んでいる人はぜひこちらの記事をご覧ください^^
【元MLMリーダーが教える】ネットワークビジネスの賢い断り方
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