この記事は以下の悩みを持つ人にオススメです。
- 正直になって損した経験がある
- バカ正直に生きることに疑問を感じている
- 正直者は報われるのか損するのか知りたい
- 正直が正義なのか知りたい
- 正直になれば何もかもうまくいくと思っている
- 世の中に理不尽さを感じている
こういった人たちの悩みを解決していきます。
「正直者は報われる」
「正直者であれ」
という教えは誰でも聞いたことはあるでしょう。
悪いことをしたら正直に白状し、嘘はつかないこと。
素晴らしいと思います。
ただ、キレイ事が嫌いな僕にとってはどうしても疑問にしか思っていませんでした。
この理屈が本当であれば大人はみんな正直者のはずです。
しかし自分が大人になって世の中はそんなキレイにはできていないと分かりました。
というのも、正直に言うぐらいなら誤魔化してしまったほうが怒られないし自分のせいにならないことがざらにあったからです。
そして気づいたことが、賢い大人であればあるほどバカ正直ではないということです。
今回の記事では社会を観察した上で「正直者はバカを見る」世の中であることを
いくつかの事例を交えて証明していこうと思います。
もう結論は「正直者はバカを見る」と分かっているのですが、なかなか面白い話もあるので
ぜひ読んでいただけると嬉しいです笑
本記事の内容
- 正直になるとうまくいかないことが世の中に多い
- 裁判では余計なことを言わないほうが有利
- 転職理由や退職理由は正直に言わないのが普通
- マニフェストは実行されない
- ワシントンの桜の木の話はデマだった
- 公正世界仮説という偏見
以下で具体的に解説していきます。
4分ほどで読み終えるのでぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
正直になるとうまくいかないことが世の中に多い
人付き合いをすると薄々感じてくるのが、
多少は嘘をつかないと人間関係がうまくいかないということです。
例えば友達に「○月×日にパーティやるよ!来る?」と言われて
あなたが全く興味が無かったり節約したいから行く気がない場合でも
「ごめん。忙しくって。」
と言いますよね。決して忙しく無かったとしても。
友達との関係を崩さない程度に断る理由を作るわけです。
まあこんな小さなことは誰でもよくあることだと思います。
こんなことだけ言って終わらせるのもつまらないと思うので他にもいくつか事例を挙げます。
裁判では余計なことを言わないほうが有利
裁判は正義のためにあると思っている人も多いですが一概にそうとは言えません。
いかに自分の罪を軽くするために屁理屈をこねて主張するか
いかに相手の揚げ足を取って有利な展開に持っていくか
そしていかに巧みな話術で会場の空気をコントロールして陪審員や裁判官に同情してもらうか
で判決が決まるので正義で全て決まるとも限らないのです。
例えば殺人事件の犯人Aさんが被告人だとします。
裁判の争点がAさんに明確な殺意があったか無かったかだとします。
このときにAさんが正直に「殺意がありました」と言うとこの時点で重い判決を下されることは確定です。
もしAさんが嘘をついてでも「殺すつもりはなかった。もう精神的におかしくなって、何度も自殺しようと考えていた・・・」
と言えばうまくいくと情状酌量(裁判官が被告人に同情して減刑すること)してくれるかもしれません。
「精神的におかしくなって」の根拠はともかく
「何度も自殺しようと考えていた」というのは本人にしか分からないことなので誰も否定できません。
あとは揚げ足を取られないようになるべく余計なことは話さないように濁していれば不利になりにくいです。
例えが重い話になりましたが、正直に話さないほうが得をするのは言うまでもありません。
転職理由や退職理由は正直に言わないのが普通
転職活動で面接中に必ずと言ってもいいぐらいきかれる質問が
「転職しようと思った理由は何ですか?」
「以前の会社を退職した理由は何ですか?」
です。
僕も転職面接を受けたことがあるので分かりますが
この質問に対して100%正直に答える人はまずいないんじゃないかと思います。
仮に以前の会社を辞めたのが会社都合(倒産、リストラ)だったらまだ普通に話せますが
自分都合で辞めて転職活動しているのならどうしてもキレイな嘘をつかないといけません
(完全な嘘ではなくても正直を50%薄めたような嘘が必要なこともあります)。
例えばバカ正直に
「待遇も福利厚生も良い会社でラクをしたいから転職しようとしてます」
「前の会社の上司がすごく嫌だったから辞めました」
「人間関係のいざこざがあったから辞めました」
「将来独立するためのノウハウを盗むために御社を志望しています」
なんて口が裂けても言えないですよね笑
僕は4番目の理由を持っていたのですが絶対に言えなかったのでキレイな話を考えるのに苦労しました^^;
で、やはりキレイな理由をつけてありきたりに
「今までと違った業界に挑戦したいです」
「前回の仕事のこういった経験を生かし、よりスキルアップしていきたいです」
「社会貢献できる仕事をしたいです」
「前回の会社ではこういう問題があってこうやって解決しようと努力しましたが、
どうしても会社そのものの問題で私には解決できなかったのでもっと良い環境を求めて御社を志望しています」
といった返答をしてしまいますよね。
ここまで来るとみんな同じ答えになってしまうので
いかに他の人と違った立派な答えを考えて話すかのゲームになってしまい
そのゲームが上手い人が会社で活躍し、下手な人は役に立たない人材だと思われるのが転職世界のルールなのです。。。
職が関わっているのですから正直者が報われるなんて言ってられないですね。
ちなみにメンタリストのDaiGoさん曰く、
面接で良い評価の人とそうでない人の両者とも入社するとパフォーマンスはほとんど変わらなかったというデータがあるそうです。
つまり面接自体は無意味であると。
となると、もはや面接は何のための儀式なんだろうと思っちゃいますよね・・・
マニフェストは実行されない
まずは小池百合子氏の東京都知事選挙時のマニフェストを見てみましょう。
これを見て、何か一つでも実現できたことはありましたでしょうか?
というかそもそもどうやって残業を0にするのでしょうか。
残業を無くすのは企業次第であって、都知事の力では限界があります。
また、満員電車をどうやって0にするのでしょうか。
人口が都内に密集しないように地方移住を勧めるのか
バス通勤を勧めるのか
電車の本数を増やすのか
何一つ現実的な方法論が出てきませんよね。
オリンピック準備で忙しい中、ペットの殺処分を0にすることに注力は果たしてできるのでしょうか。
ツッコミどころだらけですが
実際にできるかできないかはともかく選挙で勝てば嘘をついても構わないのが政治の世界です。
ここで現実的に「残業ゼロにはできません、満員電車ゼロにもできません。○○ならできます。」
と言って具体的な理屈を話す人には票がなかなか入りません。
なぜなら大衆は難しい話が分からないから。
頭の良い1割から票をもらうよりも頭の悪い9割から票をもらう方が圧倒的に勝てるのです。
裁判や就職だけでなく政治においても嘘つきが勝ち、正直者はバカを見てしまうのですね。
ワシントンの桜の木の話はデマだった
アメリカ初代大統領であるワシントンの「桜の木」の話は作り話だと言われているのはご存知でしょうか。
どんな話かというと
ワシントンが少年のときに父の斧を使って、父が大切にしている桜の木を切ってしまったのですが
あとでそのことを父に正直に白状したらむしろその正直さを称賛してくれたというエピソードです。
このエピソードはワシントンの死後に子供向けに作られた話で「嘘をついてはいけない。正直者であれ」と教育するためだそうです。
そもそも当時はアメリカ大陸にまだ桜の木が無かったと言われているので
「嘘をつくな」というエピソード自体が嘘であるという皮肉なことになっています。
こんなジョークってあるものなんですね笑
公正世界仮説という偏見
かっこよく言えば「勧善懲悪」「因果応報」
分かりやすく言えば「悪いことをしたらばちが当たるよ」
というのが「公正世界」で、それは仮説ですよって話です。
(偶然にもこの記事を書いている時間にテレビでサザエさんが放送されていて、「お天道様が見てるよ」なんて話が出てました笑)
世の中では最終的に善人が報われて
悪い人は裁かれる
という考え方はあくまでも考え方なのであって
実際にそうとは限らないということです。
「正直者は報われる」はここで言う「善人」になることを意味しています。
正直者であれと言われるのも「公正世界仮説」が根本の原因であると思っています。
この「公正世界仮説」という考え方が強すぎると実は問題です。
「善人に良いことが起こり、悪人に悪いことが起こる」のであれば
裏を返せば
「悪い目に遭う人はその人自身に問題がある」と被害者を責めてしまうのです。
しかしよく考えてみてください。
突然交通事故に巻き込まれたり
通り魔やテロに襲われて亡くなる人
こういう人は果たして全員悪人なのでしょうか。
また、歴史は権力者によって記録されていくので
権力者にとって都合の悪い善人を悪人に仕立て上げ
都合の良い悪人を善人に仕立て上げて書き換えられることも十分に考えられます
(勝てば官軍、負ければ賊軍)。
そういった歴史の教科書を使って教育すれば国民にその歴史を植え付けさせ
未来永劫その善人は嫌われることになります。
世の中は結構理不尽です。世の中が公正にできていると考えるのはやめましょう。
報われる人は善人でも悪人でもなく賢い人です。
まとめ
- 正直になるとうまくいかないことが世の中に多い
- 裁判では余計なことを言わないほうが有利
- 転職理由や退職理由は正直に言わないのが普通
- マニフェストは実行されない
- ワシントンの桜の木の話はデマだった
- 公正世界仮説という偏見
以上、「正直者はバカを見る」世の中であることをただ伝えたくて書いた記事でした笑
もう一度言いますが
正直者であるとか善人であるとか悪人がどうとかじゃなくて
賢く生きましょう。
だからといってむやみやたらに嘘をつけばいいものではなく、
自分に有利になるためなら嘘をつくことも厭わないくらい賢く生きた方が報われます。
もちろん詐欺や犯罪を勧めているのではありません。
時と場合によっては「嘘も方便」なのです。
正義感で生きていたら世の中を生きるのに疲れ果てます。。。(僕はそうでした)
正直さよりも賢さ
これを本記事の最後にお伝えしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました^^
コメントを残す