この記事は以下の悩みを持つ人にオススメです。
- 副業で収入源を増やしたい
- 投資を考えている
- 投資詐欺に引っかかりたくない
- うさん臭い高額商品を買わされたくない
- とにかく騙されたくない
- インチキな教材を買わされたくない
- スクールにぼったくられたくない
- 情報商材に騙されたくない
- 営業マンのセールストークに乗せられたくない
- 洗脳されたくない
- どんな勧誘詐欺があるのか実態を知りたい
こういった人の悩みを解決していきます。
本記事の内容
- 勧誘詐欺ビジネスに多い商材の種類
- 勧誘詐欺ビジネスの全体的な傾向
- 詐欺に遭わないための対策方法
前回の記事ではかんぽ生命問題から金融業界全体の闇について話しましたが
今回は僕の経験から得た知見をふんだんに盛り込んで、勧誘詐欺ビジネスを扱っていきます。
ネットで調べると怪しい金儲け系の宣伝がたくさんあります。
キラキラと見事にブランディングされた広告がチラホラ。
「資産家が教える◯◯方法を伝授!」
「これだけで月収△△万円稼げます!」
といったところでしょうか。
そしてTwitter、Facebook、Instagramに届く
怪しい業者の「副収入ほしくないですか?」メッセージ。
ちなみに昨日の夜中に僕のFacebookにも届きました笑
あとは交流会で知り合った人に誘われて突然セミナーやパーティに連れて行かれたり・・・(マルチ商法によくあるパターン)
とまあ、様々な勧誘ビジネスが世の中には存在します。
実は僕も以前は彼らと同じ立場でひたすら投資営業したりマルチ商法の勧誘活動を行なっていたことがあります。
さすがに前述の業者みたいな品のない行為はしていないですし、騙すつもりは全くなくて誠意を持ってやっていましたが投資営業に関しては結果的に詐欺になってしまいました。
当時、投資営業においてはほぼ毎月社内トップの契約数を取っていましたし
同時期にやっていたマルチ商法に関してはグループ内でトップの結果を出してブランド品(GUCCI)の贈呈をされたり、トップリーダーとして精力的に活動していました。
こういった営業活動をする中でいろんな人に営業をかけたり、逆営業されたり、だまし討ちに遭ったりと駆け引きを繰り返してきました。
いろんな怪しい副業の話も聞きましたし、世間から見て怪しい業者にも数多く会ってきましたし
実際に詐欺師にも詐欺の被害者にも会っていて、自分自身も詐欺に遭ってきました。
このような経験をしているからなのか僕は世間で認知されていない、ある種の裏世界を知っていて
人間の汚い部分もたくさん見てきたのですが世の中の本質も知ってきました。
いやもう本当に消耗しましたよ。。。
二度とあんな底辺レベルの人間たちと関わりたくない笑
そんな僕が実体験で得た知見をふんだんに盛り込んで勧誘詐欺ビジネスについて解説していくので、これで対策を学びつつ楽しんでいただければなと思います。
今回の記事はいつもより充実した、読了時間6分ほどのボリュームなので気合い入ってます笑
勧誘詐欺ビジネスに多い商材の種類
勧誘詐欺ビジネスに多い商材は大きく分けて2つあります。
それは「金融商品」と「教育サービス」です。
金融商品
金融商品は基本的に投資商材だと思っていただければ間違いありません。
具体的な例を挙げると
- FXや仮想通貨の自動運用ツール
- バイナリーオプション(FXの簡易版)の指標配信ツール
- 仮想通貨のICO(未上場コイン)
- ブックメーカー(海外のスポーツ賭博サイト)のアービトラージ運用システム
- 国内不動産
- 海外不動産
- 事業投資への出資
- FXファンドへの出資
この辺りが挙げられます。
※「アービトラージ」が分からない方はこちらの解説を読んでいただければと思いますが、難しいので理解せず飛ばしてOKです^^
ちなみに上記の半分近くは実際に僕が営業で扱ってきた経験があります。
結論、どれもまともに稼げませんでした。
なんなら海外不動産と事業投資は案件主がひどすぎて詐欺で終わりました。
未だにこれらに投資した元金は僕も僕のお客さんもみんな返ってきてませんし
関係者は全員責任のたらい回しをしたり、逆ギレしてきたり、まともに連絡も取れません。
こういうゴミみたいな業界なんですよね。
どんなに論理的に素晴らしく商材を説明されたとしても、そもそもそれを扱う大元の人間が不誠実なパターンはよくあります。
特にお金集めしている(出資者を募っている)業者の場合は自転車操業やポンジスキームをしているのが普通です。
※「ポンジスキーム」が分からない方はこちらに分かりやすい解説があるのでどうぞ
では、そもそもなぜ勧誘詐欺では金融商品を扱うことが多いのでしょうか。
その理由は以下の通りです。
- お金が欲しいという人間の根源的欲求に直接フォーカスできる
- 投資や金融について無知なお客さんが多いのでセールストークが簡単(営業マンが容易に会話の主導権を自分のフィールドに持っていける)
- 「安心したいというニーズ→運用しましょう」にも「稼ぎたいというニーズ→運用しましょう」にも持っていける
- お客さんに損失があったとしても「投資なので利益は保証できない」し、経済状況によるという理由で簡単に逃げられる
つまり言葉を選ばずに言うと、非常に人を騙してお金を搾り取りやすいジャンルなんですね。
騙す側にとっては都合がいい商材が金融商品なのです。
教育サービス
次に教育サービスについてですが、これも闇が深いですね。
こちらも具体的な例を挙げると
- 自己啓発セミナー
- 人材育成プログラム
- コーチングプログラム
- 金持ちになるための合宿プログラム
- SNSコンサルティング
- 集客コンサルティング
- 人脈コンサルティング
- 株の稼ぎ方を教えるスクール
- 営業スクール
- 占い塾
- 起業塾
- ナンパ塾
- アフィリエイト塾
いやー、なんかFacebookや異業種交流会でこういうの見ませんか?笑
聞いたこともない肩書きの「◯◯アドバイザー」みたいな。
控えめに言ってキモいですよね。
いずれも月額数万円だったり、入会金が数十万円~数百万円するものがほとんどです。
特に上記のようなもので定期的にメルマガやLINE@で情報配信されたり、PDFで売り切りの商材であればいわゆる「情報商材」に該当します。
情報を扱うので日用品販売と違って原価が0円で済むのと、自分の言い値でいくらでも価格設定ができます。
なので世に出回っている100万円の商材が50万円の商材よりも優れているとは限りませんし、むしろ劣ることだってあります。
全部が全部詐欺とは言いませんがこういう教育サービスは内容の割に法外な値段を取るものです。
自己啓発セミナーや起業塾なんて気持ち悪さの最たるもので、参加者の気分を一時的に高揚させるだけで
内容も非科学的で再現性も低いもの(現実でそれやったらただのキモい人だよねというレベル)ばかりです。
まあこの辺は僕が過去に投稿した自己啓発ディスり記事をご覧いただければなと思います。
あわせて読みたい
そもそもこういった教育サービスで勉強したおかげで大成功しました!
という事例は少なくとも僕は見たことがありませんし、いたとしてもおそらくレベルの低い水準だと思います。
自己啓発やコーチングなんてネットで調べればいくらでも無料で分かる内容なのにわざわざ数十万円もお金を払う時点で情報弱者と言えます。
起業塾なんて起業方法を教えるよりも自己啓発セミナーとほとんど変わらない内容で参加者に「成功するぞ!」を連呼させるという話も聞きます。
法務局に行って書類を記入すれば(合同会社なら6万円、株式会社なら30万円ほど必要ですが)誰でも簡単に起業はできます。
起業塾に払う分のお金でそのまま起業ができてしまうのです。
そう思うとただの詐欺と本質的に変わりませんよね。
ではなぜ勧誘詐欺で教育サービスがこんなに扱われるのでしょうか。
考えられる理由は以下の通りです。
- 投資よりもスクールの方がクリーンな印象をお客さんに与えやすい
- 真面目で素直な人をカモりやすいし、そういう人にセールストークをするのは簡単
- 教える立場と教わる立場で主従関係が作りやすい
- 教わってもうまくできなかったら「あなたの努力不足がいけない」に持っていけるので逃げやすい
- 次から次へと教育プログラムやコースを受講させる流れを作りやすい
といったところでしょうか。
教育サービス系はおとなしく従う人をかき集めて主催者がお山の大将になりやすい構造となっています。
「成功するためには疑わずにメンター(先生、師匠)の言うことを忠実に聞いて行動しなさい」
というスタンスになるので
受講生もだんだんと信者化していき、いわゆる洗脳状態になります。
ちなみにマルチ商法によくある自己啓発セミナーやお金の勉強セミナーもこんな感じです。
あわせて読みたい
勧誘詐欺ビジネスの全体的な傾向
まず金融商品の勧誘詐欺ビジネスは時代に合わせて変わっていく傾向にあります。
というのも法改正や取引システムの仕様変更、技術の進歩によって従来のやり方が通用しなくなるからです。
これはちょっと難しい話になるので分からない人は軽く聞き流す程度で構いませんが(理解できなくてもOKです)
ひと昔前はFXのアービトラージ(異なるFX業者間の差益を利用して両建てし、サヤ取りすること)が流行っていましたが
今ではアービトラージを禁止する業者も増えているのと、
FXの普及や法整備、通信環境の整備などによって価格差が縮まって旨味がなくなり、手数料負けすることもでてきたので
FXアービトラージ関係のツール販売はされなくなりました。
同じくブックメーカー(海外のスポーツギャンブルサイト)もアービトラージが流行っていましたが
今ではFXとほぼ同様の理由で通用しなくなりました。
それから仮想通貨バブルに乗じてビットコインを日利1%というありえない利率で投資できる会員制ビジネス(マルチ商法の仕組み。ハイプと呼ばれる)が急速に広まり、僕の知る限り全てがポンジスキームで破綻しました。
預けたお金が画面上の数字は増えているのに実際は引き出すことができないというものです。
また、仮想通貨で億万長者(いわゆる「億り人」)を目指すという世間のブームから草コイン(まだ価値は小さいがこれからの急激な成長が期待できるコイン)やICO(未上場コイン)が流行りましたが
これも仮想通貨バブルの崩壊と共に大半が残念な結果に終わってしまい、特にICOは法整備がまだ甘かったのもあってか悪質な会社の資金調達方法として利用されてきました。
このように金融商品は時代によって変化していくものです。
今後再び仮想通貨の盛り上がりを見せたら、また仮想通貨に関連した詐欺ビジネスが横行するでしょう。
一方で教育ビジネスはあまり金融商品ほど変化はしませんが、最近はネットで良質な情報が無料でいくらでも出てくるようになりましたし
ここ10年のSNSの急速な普及により、悪質な洗脳ビジネスは実態が暴露されてすぐ拡散されるようになったので
以前ほど情報商材が広まることはなくなってきた感があります。
もはや情報商材に誘導して売る手法(DRM)までこれでもかというぐらいにネットに種明かしされていますし
正義感あふれるユーチューバーたちが分かりやすく悪徳商法を解説してくれてたりもします笑
良い時代になったものですね^^
詐欺に遭わないための対策方法
詐欺に遭わないための対策ですが、これは言うまでもありませんが
自分たち凡人に美味しい話が来ることはないと思った方がいいでしょう。
そもそも業者が凡人を探して出資を募る(お金を集める)理由がありません。
凡人100人から少額ずつお金を集めるよりも、お金持ち10人から大金を集めた方が業者にとってよっぽど効率的かつ合理的なのは言うまでもありません。
なのにわざわざ凡人からお金を集めようとする時点で情報弱者を騙す気しかないのは明白ですよね。
もっと言えば本当にその業者がしっかりしているところならわざわざ人からお金を集めるよりも金融機関からお金を借りた方が年利数%の低い利率の出費で済むはずです。
人からお金を集めたら月利数%も出してあげないといけないので業者にとって負担でしかありません。
また、出資系ではなく数十万円する投資ツールを販売する業者は
本当にそのツールが儲かるなら誰かに売らずに自分たちだけで黙って運用しているはずですよね。
わざわざ営業させるのは業者にとっては人件費や教育の労力といった無駄なコストにしかなりません。
教育ビジネスは言うまでもないですがネットで調べればいくらでも情報が載っているので
わざわざアフィリエイトスクールに数十万円を払わなくてもアフィリエイトのノウハウを丁寧に解説したブログなんてググれば腐るほどあります。
自分で調べつつ実践し、改善を繰り返すだけで十分なのです。
ちなみに最近流行りのオンラインサロンはどちらかというとSNSを使った参加者同士の双方向的なコミュニケーションが多いので素晴らしいものだと個人的に思っています。
無料でこういうオープンな環境だと「2ちゃんねる」やYouTubeのコメント欄のように、変な人や荒らしが来ますので有料でこういったコミュニティがあるのは一種の安全性の担保になります。
分からないところをすぐに質問できる環境だとか、同じ志を持つ人同士の交流イベントや人脈作りとか、ビジネスのマッチングに興味があって入会するのは十分にありなんじゃないかと思います。
情報商材販売によく使われるメルマガやLINE@の配信、セミナーのようなオーナーの一方的な洗脳感はあまりしませんし(もちろんサロンによりますが)
どのオンラインサロンも基本、月額制なので辞めたいときはいつでも辞められます。
ちなみに僕の場合は
- 月額980円の「雑食系エンジニアサロン」
- 月額1980円の「人生逃げ切りサロン」←名前がうさん臭いw
の2つに入会しています。
法外どころかかなり良心的な金額ですし、サロンオーナーも参加者も質が高くて充実しています。
まあいろいろと話しましたが、大事なのは自分でとにかく調べたり頭を使うことです。
金融商品の営業なんて99%詐欺だと思っても差し支えありません。
その業界での元トップ営業マンの僕が断言するのですから笑
自分でも痛い目に遭って多額の負債を抱えた経験がありますし><
最後にひとつ付け加えるとしたら、これは金融商品も教育サービスも同じですが
営業マンにゴリゴリに即断即決を迫られたら基本的に情報弱者狙いの詐欺だと思ってください。
即断即決をせずに持ち帰られたら、あとでネットで調べられてしまい買われなくなりますから。
彼らはとにかく閉鎖的な空間で情報が少ない中、時間を迫って判断させようとします。
僕もそういう営業を教わってきましたし、自身もその手法を使ってきました。
これは勧誘詐欺の会社に限らず、情報弱者を狙ったIT企業の営業マンも同じ傾向にあります
(ITサービスはカタカナ用語やアルファベットが多くてお客さんもよく分からなくて営業マン任せにしてしまいがちです)。
そういう企業はやはりサービスの質が他よりも低いのは言うまでもありません。
特に若くて小さい会社でゴリゴリの営業マンが集まる会社にありがちですね。
なので美味しそうな話(もちろん美味しくないです)が来たらとりあえず一旦持ち帰って調べる癖をつけると良さげです。
まとめ
- 勧誘詐欺ビジネスに多い商材の種類
- 勧誘詐欺ビジネスの全体的な傾向
- 詐欺に遭わないための対策方法
今回は僕の得意分野だからなのか、つい筆が走ってしまいました笑
マルチ商法を今回の勧誘詐欺ビジネスに含めなかったのは
製品という実体が存在するからです。
前述のビットコイン投資の会員制ビジネスといった新手のマルチ商法は存在するものの、
基本的にマルチ商法で扱うものは日用品・化粧品・サプリメント・家電製品がほとんどで
それらの製品にはきちんと原価も存在していますし、お金を払った分だけ製品を手に入れるので健全ではあります。
今回の勧誘詐欺ビジネスは全く価値をなさないもの(金融商品)や実体のないもの(教育サービス、特に情報商材)がメインになります。
このあたりの区別はしっかりしておきたくてマルチ商法は別扱いとさせていただきました。
そもそもマルチ商法自体はれっきとしたマーケティングシステムのひとつなので詐欺とは言い難いでしょう。
気持ち悪い人が多いというのは理解できますが笑
ちなみに過去にも投資に関する記事を書いていますのでそちらも読んでいただけるとより理解が深まると思います^^
あわせて読みたい
また、前回の記事になりますが有名な金融機関も情報弱者を騙しにかかっているのが現実なのでそちらの解説もしています。
それから、今回あまり取り上げなかったマルチ商法についてはこちらで解説しています。
コメントを残す