この記事は以下に当てはまる人にオススメです。
- 日本文化がもっと広まって外交も平和になればいいと思っている
- 外国人にもっと日本文化を理解してもらればなと思っている
- 反日感情はどんどん薄れていくと思っている
- ロシアやアメリカとも仲良くなって交渉すれば北方領土問題や米軍基地問題が解決されると思っている
- 上記4つのいずれかに対して疑問に思っている部分がある
- 日本好きな韓国人がたくさんいるのに日韓関係が悪い理由が分からない
こういった人の悩みを解決していきます。
本記事の内容
- 文化に興味があるから親日とは限らない(「東洋経済オンライン」の記事より)
- 「未来世紀ジパング」で取り上げられた韓国特集への違和感
- 日本人は仲良しごっことビジネスを勘違いしているという現実
今回は外交問題についてフォーカスしながら日本人のおかしな価値観について話していきます。
外交問題といえばニュースでもよく中国、韓国、ロシア、アメリカとの関係について取り上げられています。
親日だからどうとか、反日だからどうとかいろいろとジャーナリスト達の意見が繰り広げられていますが
これに関して少々変わった切り口で日本人のおかしな価値観を暴いていきます。
結論から言うと
日本人は仲良しごっことビジネスを勘違いしている
ということなのですが、これだけ聞くとかなり論理が飛躍しているように聞こえてしまうので順を追って話します。
4分ほどで読み終えるのでぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
文化に興味があるから親日とは限らない(「東洋経済オンライン」の記事より)
今朝、東洋経済オンラインにて非常に興味深い記事があったので読みました。
そしてこの記事について以下のようにツイートしました。
本当にその通り。
相手国の文化が好きであることと、外交で仲良しなのは別物。
この前も未来世紀ジパングという番組で日本文化好きな韓国人と日韓関係の悪さが取り上げられて疑問視されてたけど
そりゃそうだよ。外交は仲良しごっこではなく利害でありビジネスだから😊https://t.co/fQzOUQnbis
— とよでぃ@キレイ事よりも論理 (@toyotaro0420) July 27, 2019
本当にその通り。
相手国の文化が好きであることと、外交で仲良しなのは別物。
この前も未来世紀ジパングという番組で日本文化好きな韓国人と日韓関係の悪さが取り上げられて疑問視されてたけど
そりゃそうだよ。外交は仲良しごっこではなく利害でありビジネスだから
実際に記事を読むと分かるのですが、記事のライターもロシア人だからこその過激さというか生々しさを感じます。
日本の歴史について悪く言われていますが
ここはロシア人のバイアスも含まれていると思われるので中立の立場になって読み流してしまいましょう。
総じて言えることは
日本の文化が好きであることと親日であることは関係がない
ということです。
テレビでもよく日本の漫画やアニメが好きな外国人が出てきますが、
こういう外国人が増えれば外交問題も解決されて
世界が平和になると勘違いしていませんか?
確かに日本好きで親日な人も世の中には存在しますが、文化への興味と外交問題は根本的に別物です。
これに関してもう少し身近で分かりやすい例を取り上げて話していきます。
「未来世紀ジパング」で取り上げられた韓国特集への違和感
先日に「未来世紀ジパング」という番組で「日本人の知らない韓国」という特集がされていました。
僕は普段はあまりテレビを見ないのですが家族が見ているのもあって僕も一緒に見ていました。
そこにあった内容はざっくり言うと
- 韓国で日本食ブームが起きている
- 日本好きな韓国人がいる
- 日本食を学んでいる韓国人がいる
- 文大統領と安倍首相の握手の様子から日韓関係は悪い
- でも「韓国人は日本好きだよ!」という韓国人女性ゲストのアピール(僕の主観が含まれてます笑)
といった感じです。
ここで番組出演者達が
「日韓関係が悪いのに韓国人が日本を好きでいてくれてて嬉しい!」
「韓国人は反日のイメージがあったけど意外でした」
「どうして日本好きなのに日韓関係が悪いんだろう」
といった趣旨の会話がされながら番組が進行されていました。
皆さんここに違和感がありませんか?
まず言えることは、政治関係の問題と国民を同一に考えている前提があるということです。
これは皆さんもすぐに気づくと思います。
「韓国の政治家が日本の政治家と仲が悪い」
=「韓国国民が日本国民を嫌っている」
という認識が前提にあるのです。
文大統領と安倍首相の関係が悪い(日韓関係が悪い)
のに
韓国人が日本文化を好きなのは意外である
という言い方にこのおかしな認識が表れているのです。
そりゃ政治と国民は別物でしょw
例えば、「安倍さんの意向」=「日本国民の総意」
と言えますか?
むしろ日本人は韓国人嫌いよりも
安倍さん嫌いの人の方が圧倒的に多いと思います笑
まあこれは分かりやすい違和感の一つですが、本記事の趣旨に戻って話すと
そもそも日本文化が好きかどうかと外交問題は別物です。
日本食を学んでいる韓国人だってお金稼ぎのために日本食を学んでいるだけで実は日本を好きではない可能性だってあります。
そりゃ日本食レストランを開けば韓国で韓国料理レストランを開くよりも差別化しやすいし儲けられるでしょう。
韓国は日本以上に学歴社会であり、失業率も高くて厳しい世界ですから。
日本食が好まれるというのも単に日本食がその人の口に合っているからというだけで、
それが親日や反日とは何の関係もありません。
日本文化に興味があることと外交は全く関係のないことなのです。
付け加えると、外交は利害でありビジネスであるので相手国の文化が好きかどうかとは無関係です。
異文化交流と言う名の仲良しごっことビジネスを履き違えていませんか?
日本人は仲良しごっことビジネスを勘違いしているという現実
日本人は親切心や義理人情を重んじる性格だからなのか、
仲良しごっこすればビジネスもうまくいくと思っている節があります。
安倍首相もトランプ大統領とゴルフに行ったりと仲良しな様子をアピールしていますが、
外交において日本がアメリカに優位に立っているかと言うと全くそんなことはありません。
米軍基地が撤去されるわけでもないし
「思いやり予算」という、米軍基地の維持費への税金無駄遣いも続いているし
アメリカ製の兵器を爆買いさせられて大赤字になったり
日本の強みである自動車産業に対して関税引き上げで牽制されたり
韓国とカナダとメキシコには鉄鋼の関税を免除しながらも日本は免除されず
さて、トランプ大統領と仲良くなって外交はうまく行っているのでしょうか。
日本の立場は良くなっているのでしょうか。
むしろナメられてるのでは?笑
また、プーチン大統領と交渉を続けて仲良くなることで北方領土問題は解決するのでしょうか?
すでに冒頭で引用した東洋経済オンラインの記事でも明らかにされているようにプーチン自身に北方領土変換の意思はないようです。
政府は今年4月、プーチン大統領の6月の訪日に合わせた北方領土問題を含めた平和条約締結の大筋合意を見送った。6月22日にもロシアの国営テレビ番組で「(北方領土を日本に引き渡す)計画はない」と語っている。安倍政権はプーチン大統領と対話を重ね、経済協力を結べば領土問題を解決できる、と考えていたようだが、はしごを外された結果となった。
繰り返しますが、仲良しごっこすることとビジネスは全くの別物です。
なのに日本人は仲良く円満になれば全てが解決できるというお花畑妄想をしています。
これは職場でもそうで、飲みニケーションして同僚や上司と語り合って仲良くなれば仕事も全て円満にうまくいくと勘違いしていたりします。
飲みの場と仕事は別物です。
飲みの場でどんなに良い人でも仕事となると嫌な人だって普通にいます。
また、営業でも無駄に取引先と会食や飲みを繰り返すことが多いですが
それにかけた時間と費用以上にリターンは得られましたか?
どちらかと言うと仕事に関係なく惰性に終わっているだけのパターンが比較的多いのではと思います。
好きでそういうことをするなら構いませんが、ビジネス的に見たら得策とは言えません。
無駄な付き合いを繰り返すよりももっとお互いのために生産的なことをすればいいんじゃないの?
というのが僕の個人的な意見です。
利害の関わるビジネスや交渉ごとは仲良しごっこではありません。
場合によっては相手を圧迫したり牽制することもありますし、共通の敵を理由に手を組むことだってあります。
相手と仲良くなることはあくまでも手段のひとつです。
仲良くなることが全てではないし、仲良くなることで自分の立場を下げるのであれば距離を置いたり突き放すことも考えないといけません。
こういった考え方ができずに仲良しごっこや協調性や親切心を美徳にするから日本は外交のような交渉ごとに弱いのではないでしょうか。
まとめ
- 文化に興味があるから親日とは限らない(「東洋経済オンライン」の記事より)
- 「未来世紀ジパング」で取り上げられた韓国特集への違和感
- 日本人は仲良しごっことビジネスを勘違いしているという現実
今回は外交問題やメディアの情報を通して日本人のおかしな価値観について話してきました。
どんなに異文化交流が進もうが外交という国同士のビジネスとは全くの無関係です。
仲良しごっことビジネスは違います。
これを国の規模ではなく個人の規模で見ると職場や取引先との人間関係と利害の話にも繋がってきます。
このように「それはそれ、これはこれ」としっかりと切り分けて考えられるようにすると本質的に物事が見えてくるのです。
また、国同士の関係を人間同士の関係にも置き換えて考えると共通点も多く見つかります。
ぜひ思考法の一つとして参考にしていただければなと思います。
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こちらでも日米関係や世界各国について取り上げています。
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また、今回のようにニュースやテレビ番組について取り上げた記事も過去にあるのよかったらそちらもどうぞ。
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